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1.92013
Kの放浪記その3
新年あけましておめでとうございます。
ていうか、新年が明けてもう一週間が経ちましたね(^_^;)
それに、今の病院に移転してから4年が経ちました(゜.゜)
時間が過ぎるの早いなぁ⤵ もうすぐ43歳...
新年早々凹んでる場合ではないので、本題に入りましょう!
昨日の夜またまた奈良のM動物病院に行ってきました!
今回は、トイプードルの前肢の骨折です。
プードルやヨークシャテリア,イタリアングレーハウンドなど手足が長く細い犬種は、
ソファから飛び降りたり、激しく走って振り向いただけでも手首の少し上のあたりの前肢(橈骨,尺骨)が
細いので、骨折することがあります。「え!?そんな程度で?」って思うかもしれませんが、本当の話です。
以前は、大型犬種や中型犬種が多かったので、骨折の原因は交通事故が多かったのですが、
最近は、飼育状況も良くなってきたので交通事故も減ってますし、人気犬種が超小型犬種に
変わってきたので、そういった骨折が増えてます。
今回の場合は、他院からの転院ではっきりした原因はわかりませんが、おそらく高いところから
飛び降りて骨折したみたいです。
前肢(橈骨,尺骨)の骨折の治療としては、
①ギブスによる固定
良いところは、外科手術をしなくて良いので、費用があまりかからないし、実際手術するより
早く治ります。
悪いところは、まっすぐに固定できないので、骨が曲がってしまったり、最悪の場合、骨折が
治らず、偽関節になってしまい、一生その足が不自由になってしまいます。
②外科手術(いろいろな方法があります)
・ステンレスのピン(細い棒)を骨の中に入れて固定する方法
・金属のプレート(板状の添え木的なもの)とネジで固定する方法
(プレートもいろいろな材質や形状があります)
・創外固定法(骨にピンを突き刺し体の外で固定する方法)
どの方法にも良いところと悪いところがあるので、どれがいいかは実際微妙ですが、
折れている場所や犬の大きさで選択されます。
ギプス固定による方法の良いところと悪いところが逆になり、将来的なことを考えて
今現在は、外科的治療がセオリーとなっています。
今回は、この中で一番よく用いる金属(ステンレス)のプレートで固定する方法を選択しました。
犬が2㎏程度と小さいため一番小さなプレートを選択し、さらに強度を上げるために2枚重ねに
プレートを入れました。
写真がうまく取れなかったので少し分かりにくいですが、一枚目が手術前で、二枚目が手術後です。
骨が真っ直ぐになり、プレートが添え木の役目をし、ネジで骨に固定しているのがわかるかと思います。
術後の麻酔の覚めも良く、しっかりした固定ができたので、ギブスなどの固定も必要なく、傷が治る1~2週間後には、
普段の生活程度の運動ならすぐにでも可能になると思います。
このプレートとネジは、3~4か月後(多少犬による個体差はあります)、骨折が治ったら外します。
入れたままにしておくと骨がプレートに頼ってしまい、痩せてくるので、せっかく骨折が治っても
その骨が弱くなるので、プレートは抜いたほうがいいです。
今回は、これぐらいにしておきます(^_^)
では、また(^_^)/