院内施設・設備

院内施設

院内設備

全自動血球計数機
血液中の細胞(赤血球、白血球、血小板)の数や形態を測定する器械です。貧血、脱水など体内で起きている異常や変化をいち早く詳細に知ることが可能です。


血液生化学自動分析装置
血液生化学検査を院内でスピーディーに行うための自動分析装置です。血糖値やコレステロールをはじめ25項目を測定することで、肝臓、腎臓、膵臓、体液バランスなど、内臓の機能や体内の状態を知ることが可能です。
また、急性炎症性タンパク(CRP)の測定も可能です。CRPはヒトではよく測られる項目です。体内に炎症があると白血球が上昇しますが、CRPはそれよりも早期に上昇します。


血液凝固分析装置
血液凝固系統に異常がないかを調べる器械です。先天性疾患、重症疾患、中毒などの際に血液凝固系統に異常が認められる場合があります。血液凝固系統に異常がある動物を手術すると、たとえ大きな血管を傷つけなくても微小血管からの出血が止まらず大事に至ることがあるため、安全に手術を行う目的で手術前に検査をします。


ホルモン検査装置
内分泌(ホルモン)の測定ができる器械です。犬猫に多い甲状腺機能や副腎皮質機能の異常を外注検査することなく短時間に院内で測定、診断することが可能です。


DCAバンテージ
HbA1c(グリコヘモグロビン)の測定ができる器械です。HbA1cは過去1~2ヶ月の血糖状態を知ることが可能で、糖尿病のコントロールの指標となります。また、腎不全の際の指標となる尿中のアルブミン、クレアチニン濃度の測定もできる器械です。尿中微量アルブミンの検出を行うことで、腎臓病の早期発見、治療に対する反応を綿密に調べることができます。

血液ガス測定器
血液中に含まれる酸素や二酸化炭素の量、あるいはpHを測定する器械です。重症の場合、血液ガスや血液のpHが大きく崩れている事があります。この時、血液ガスを補正してやれるかどうかで助かるか、亡くなってしまうかが決まる場合があります。


デジタルX線画像診断装置(CR)
従来のフイルムを使った撮影ではなく感度の高い特殊なプレートを使用しコンピューターによって処理されたX線画像です。それにより放射線被ばく線量を大幅に少なくし、情報量の多いX線画像が得られることで、骨、胸腹部のわずかな異常も早期に発見することが可能です。


超音波装置(エコー)
お腹から臓器に超音波を当て、臓器の性状の違いを画像の形でリアルタイムに観察できる装置です。X線検査とは違い、放射線被ばくはありません。心臓をはじめとして肝臓、胆嚢、脾臓、腎臓、膀胱、前立腺、子宮、卵巣などが検査可能です。また、血液の動きなど臓器細部の抽出が可能で、より正確な診断が行えます。


心電図
動物専用の心電計で、動物の負担なくスピーディーに心電図検査が行えます。

コンピュータ断層撮影(CT)
コンピュータ断層写真が得られ全身の検査が行えます。レントゲンでは困難だった骨、内臓の細やかな病的変化も高確率に見つけ出すことができ、椎間板ヘルニアや腫瘍などの診断が可能です。また、門脈シャントなどの血管系の診断も行えます。

Cアーム
X線による透視診断が可能です。主に整形外科手術の際に使用し、骨折部の整復時や治療に使用するピンやネジなどが正確に入っているか、透視画像で患部の位置、状態を把握しながら手術を行うことでより確実で迅速な施術が可能となります。

内視鏡
いわゆる胃カメラと言われるものです。食道、胃、十二指腸の検査や胃内異物の取り出しなどに使用します。例えば、異物を飲み込んでしまった際、従来ならお腹を切開する必要がありましたが、内視鏡を使用すれば切開せずに異物を取り出すことが可能であり、動物に対して身体的負担を大幅に軽減できます。その他、原因がわかりにくい嘔吐や下痢の検査、胃ガンや大腸ガン検診にもその力を発揮してくれます。


小動物高濃度酸素集中治療室(ICU)
高濃度の自動酸素吸入や温度湿度の自動調節ができ、酸素濃度と体温を適正に管理できます。循環器疾患はもちろん、手術後、急患時の酸素治療などに効果的です。


手術モニター
心拍数、血圧、血中酸素飽和濃度、麻酔深度、呼吸状態、呼気中の二酸化炭素濃度などのバイタルサインをリアルタイムに把握でき、安全に手術することが可能です。


麻酔器
全身麻酔装置です。手術を受ける動物の体格、年齢、全身状態、手術内容に合わせて適した麻酔薬が使用可能です。また、麻酔、酸素などガス類のモニタリングと調整、人工呼吸管理などの麻酔管理システムがあります。


歯石器具(超音波スケーラー)
歯石を除去するための器械です。歯磨きをしないと歯石が付き、口臭、歯周病、歯根膿瘍の原因になります。歯周病菌は肺炎や心臓病、脊椎疾患などを起こし、重大な病気を引き起こす原因となります。毎日の歯磨きが難しいという方は、定期的な検診や、歯石除去することをおすすめします。
またスケーリングのみでは歯石が再付着するため、ポリッシング(歯面研磨)を実施することで、歯石が再付着しにくいキレイな歯にすることが可能です。


眼科検査用器機
細隙灯・眼圧計・眼底用レンズ・倒像鏡などたくさんの検査器機があります。


除細動機(カウンターショック)
心停止を起こした動物に電気ショックを与え、心臓の働きを戻すために使用します。


超音波手術システム
このシステムは、超音波振動の摩擦熱によって血管や組織のタンパク質を変性させることにより、シール凝固させる器械です。シール凝固した組織を切離することも可能なので、糸を使わずに 安全・確実な 止血・切開(切除)ができ、糸の反応や異物反応を防ぐことができます。一般的な手術では、糸で血管や組織を結ぶため、体内に糸が残ってしまいます。ところが近年、体内に残った糸が引き起こす「 異物反応性肉芽腫」という病気が数多く報告されるようになりました。特に 「ミニチュア ダックスフント」での報告が多く、過剰な異物反応を引き起こすことにより、最悪の場合は皮膚に穴が開いてしまうことがあります。
また手術時間の短縮にもなる為、全身麻酔をかける時間が短くなり、動物にかかる負担を 軽減させることができます。


超音波手術器CUSA
チップ先端から発せられる超音波振動により組織を選択的に破砕・乳化させながら吸引することで腫瘍及び実質臓器を切離できる器機です。血管や神経を傷つけず組織を吸引、切開(切離)することが可能です。動物病院ではまだめずらしく、人の手術でも使用されており、主に肝臓、胆嚢など内臓疾患手術、椎間板ヘルニア、脳の手術で使用しています。


電気ドリル
骨折、靭帯断裂、膝蓋骨脱臼などの整形外科手術時に用います。


オゾン発生器
オゾン療法の際、オゾンを発生する器械です。ガン治療の補完やアトピー性皮膚炎、自己免疫疾患、創傷治癒促進などに用いられています。


動物用血液透析装置
腎不全で腎臓の機能が低下した犬、猫の血液から、毒素などを除去してきれいな血液にして体内に戻す治療器機です。


電気メス
広範囲の微細な出血を素早く止血することが可能であり、手術時間が短縮され、動物にかかる負担を減らすことができます。


顕微鏡
糞便検査や尿検査だけでなく、耳垢や皮膚炎の外部寄生虫検査、腫瘍などのできものの細胞診などを行います。


赤外線治療機(スーパーライザー)
近赤外線は組織の活性化に大きな役割を果たします。口内炎や皮膚病、関節炎や椎間板ヘルニアなどの炎症にとても効果的です。また、手術後の傷の治り方も早くなります。


CO2レーザー
CO2レーザーでは、組織を蒸散させ、外科的処置が行えます。
CO2レーザーは組織を切断しながら、同時に血管や神経を閉じていくので、出血を最小限に止めることができ、手術後の痛みや腫れも少なくなります。この特色を利用し、今までは全身麻酔下でしか出来なかったイボ取りなどの簡単な手術が、局所麻酔による意識下で出来るようになりました。


半導体レーザー
止血・切開・凝固・血管シール切断・蒸散が行えます。出血、痛み、腫れが少なく、術後の回復も早いのがレーザー手術の特徴であり、動物の負担を軽減できるのも利点です。
痛みの緩和・創傷治癒促進・歯周病治療・腫瘍の蒸散・温熱療法などの効果があります。
当院では、半導体レーザーを使って、脊椎炎、椎間板ヘルニア、関節炎、大きな傷、手術創の早期回復などの治療に利用しています。

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